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木枯し紋 次郎-Atsuo Watanabe-
あっしには関わりのないことでござんす
『木枯し紋次郎』(こがらしもんじろう)は、
笹沢左保の股旅物時代小説。またその主人公の異名。
元々原作の笹沢は紋次郎を田宮二郎をモデルにイメージしていたが
「主役は新人で」という監督市川崑の意向により、一般的な知名度は必ずしも高くはなかった中村敦夫が紋次郎役に抜擢された。
舞台は天保年間。上州新田郡三日月村の貧しい農家に生まれた紋次郎は
生まれてすぐに間引きされそうになる所を姉おみつの機転に助けられた。
「間引かれ損ない」として薄幸な子供時代を過ごした紋次郎は、10歳の時に家を捨てて渡世人となる。
ボロボロな大きい妻折笠を被り、薄汚れた道中合羽を羽織り、長い楊枝をくわえる(紋次郎の設定はほぼ原作に準じているが、唯一、口にくわえている楊枝だけは、見栄えを考えかなり長く設定されている)
のが彼のスタイルである。
これまでの股旅物の主流であった
「義理人情に厚く腕に覚えのある旅の博徒(無宿人)が、旅先の街を牛耳る地回りや役人らを次々に倒し、
善良な市井の人々を救い、立ち去っていく」といった定番スタイルを排し、他人との関わりを極力避け、己の腕一本で生きようとする紋次郎のニヒルなスタイルと、主演の中村敦夫のクールな佇まいが見事にマッチ。
22時30分開始というゴールデンタイムから外れた時間帯にも関わらず、第1シーズンでは毎週の視聴率が30パーセントを超え
最高視聴率が38パーセントを記録する大人気番組になった
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